Datakyat Portal v1について
こんにちは。 今回は、自作のキーボード論理配列(Logical Layout)を共有したり、ブラウザ上で実際に打鍵して試せたりするWebサービス**「Datakyat Portal」**を開発したので、その技術構成やこだわった点についてまとめます。
「QWERTY配列以外の世界を覗いてみたい」「自作配列の布教活動をしたい」というマニアックな動機からスタートしましたが、Google Cloud Run を活用した高コスパかつセキュアな構成に着地できたので、個人開発の参考になれば幸いです。
0. What’s Datakyat ?
開発者の名前にちなんで適当に付けました、私のやるデータ分析のプロジェクト全体をさす言葉として考えているものです。「kyat」はcat:猫を想定しており、猫のように好奇心を以てデータ全体あちこちを探し回る探求の姿勢、イエネコのように多くの人に愛されるものであってほしいという願いを込めています。嘘です、語呂がよくてドメインが空いてたので10秒で考えました。
1. 作ったもの
Datakyat Portal 独自のキーボード配列(DvorakやEucalyn、あるいは完全自作の配列など)を登録・共有できるポータルサイトです。今後色々足していこうと思います。
主な機能
- 配列ギャラリー: 登録された配列を一覧で閲覧できます。
- ブラウザ上のシミュレータ: これが目玉機能です。**「物理キーボードはQWERTYのまま、画面上ではDvorakとして振る舞う」**といった体験が可能です。JSで入力をフックして変換しているので、インストール不要で色々な配列の打鍵感を試せます。
- ブログ機能: Markdownで書いた開発日誌や配列の解説記事を読めます。
- ダークモード: システム設定に合わせて自動で目に優しい配色に切り替わります。
2. 技術スタック
「低コスト」かつ「モダンな開発体験」を重視して選定しました。
- Frontend: Next.js 14 (App Router), Tailwind CSS
- Backend: Next.js API Routes (Serverless)
- Database: Google Cloud Firestore
- Infrastructure: Google Cloud Run
- Auth/Security: Middlewareによる独自認証, Cloud IAM
3. 今後の展望
現在はフェーズ1として「共有と試用」がメインですが、今後は蓄積されたデータを使って実施した様々な分析をここで共有できるようにしたいと思います。 FirestoreのデータをBigQueryに流し込んで分析し、その結果をサイト上でグラフ化する……なんてことができたら面白いなと画策中です。
また、論理配列を多くの人が作ってアップロードし、世界中の論理配列をここで見られるようにしたいですね。ひとまず今はシミュレーターなどで楽しんでください。